‘テニスレッスン’ カテゴリーの投稿
テニスレッスン 4
「distraction」
気を散らすという意味です。
試合やポイント練習では様々なプレッシャーがかかります。
当然1番のプレッシャーは勝ちたいと思うことです。
しかしそこに意識を持っていってしまうと自分のプレーを見失います。
ボールをどこに打つか?
どんなボールを打つか?
ボールを自分が思うように打つことができるか?
勝負から気をそらして違うところに意識を持っていくことが必要です。
人それぞれ気をつけていることもあるので意識することは違うと思いますが、
僕のお勧めはやはりボールの配球や球種を意識することです。
フォームやフットワークを意識すると自分のことばかりに注意がいってしまいがちです。
独り相撲をしないように気をつけてください。
特にジュニア選手達は親であったり、ライバルであったり、様々なプレッシャーを受けています。
当然試合に勝つことは大事なことです。
しかしジュニアの時代は自分のテニスを発展させることの方がもっと大事なことです。
ジュニアの大会で全国優勝する選手は毎年いますが、
その中で何人の選手がプロとして今でも頑張っているのでしょうか?
世界ランキングトップ10の中にジュニア時代にITFトップ10にいた選手は約50%です。
これを多いとみるか少ないとみるかはみなさんの判断に任せますが、
僕は少ないと感じます。
みんな十分チャンスはあります。
日本では夏の大会が始まっていますね。
みんな目先の勝利にこだわらず、自分の大きな夢に向かって頑張って欲しいです。
ポイントプレー 2
今日の練習で行ったポイント練習を紹介します。
3ショット以内でポイントを終わらせなければサーバーの負け、
レシーバーはリターンとその次のボールを返せば勝ちというものです。
今のパワーテニスでは、どちらが先にラリーの主導権を握るかが鍵になります。
プロの試合では、3ショット以内でポイントが終わることが非常に多いのです。
大事なことは相手に攻撃されないサーブとリターンができるかということです。
最初は皆ファーストサーブを打ってパワーテニスでポイントを取ることを考えますが、
そのうちサーブアンドボレーを使ったり、リターンもゆっくりセンターに深く打ったりと
どんなショットが有効か工夫をし始めます。
すると自然と駆け引きも生まれてくるのです。
テニスの試合で最も大事なショットは何でしょう?
正解はもちろんサーブとリターンです。
これにフォーカスしたポイント練習でした。
もちろん負ければ腕立ての罰ゲームがついてきます。
ポイントプレー 1
Pro-One ではいろいろな制限をつけたポイントプレーを行います。
今日行ったのは、1ポイントごとに負けた選手は
腕立てやダブルニージャンプを10回してから次のポイントに入るというものです。
練習と試合の1番大きな違いはプレッシャーがあるかないかです。
毎回ポイントを失うごとに、トレーニングをしなければならないということは、
負けたくないという大きなプレッシャーがかかるはずです。
プレーしている選手達を見ていると、
勝ってる選手は相手がトレーニングするのを見て精神的に優位になってきます。
負けてる選手はもうトレーニングしたくないという気持ちが強くなるし、
かなり屈辱感を味わいます。
そこで自分へプレッシャーがかかり、思い切ったプレーができなくなってしまいます。
まさに試合で起こることですね。
試合ではうまくいかなくなった時のアイディアが一番大事です。
そこで下を見るのではなく、前を向いて胸を張って、
自分で自分を盛り上げていけるような選手になれるように、
練習でも自分にプレッシャーをかけて取り組めるようにするべきですね。
ITFダーウィン参戦中の直樹は2週目は2回戦で負けてしまいました。
試合中に内転筋を痛めてしまったようです。
今回は残念な結果となってしまいましたが、これからも結果にはとらわれずに
自分の目指すプレーができるようにトレーニングに励んで欲しいです。
新しい友達
最近ひょんなことから同じアパートメントに住む家族と友達になりました。
今日はその息子のジャックとテニスをしました。
彼らはメルボルンに住んでいて、今はホリデーでGCに来ています。
ジャックはビクトリア州の10歳以下でNo1だそうです。
実際テニスをしてみるとストロークはすごく安定しているし、
スライスもボレーも全部上手です。
サーブもしっかりスピンがかかっていてほとんどダブルフォルトをしません。
将来が楽しみです。
僕はテニスの才能の中の1つにボールをコートに入れる感覚というのがあると思います。
テニスを始めたばかりの子供達はコートに入れることより、
強くボールを打つことを好む子が多いと思います。
しかし、その中でもコートに入れる感覚が高い子は自分で工夫をしています。
この工夫が将来的にはショットの選択に繋がり、テクニックに繋がり、プレースメントに繋がり・・・
とテニスを相手とのゲームとしてとらえるようになっていくのではないでしょうか?
日本の選手はスピードにこだわる選手が多いと思います。
テニスは時間と間(空間と場所)の駆け引きをする競技です。
子供の頃からそのその感覚が高い選手はおもしろいですね。
とにかくジャックのお父さんもかなり気合が入っているので頑張って欲しいです。
残念ながら今日はジャックと写真を撮り忘れてしまいました。
代わりに昨日シャノン(ジャックの父)の部屋で飲んでいたときに撮った夜景を載せます。
写真はちょっとボケてるけど、本物はすごく綺麗でした。

部屋は65階でした。花火もヘリコプターも部屋より下に見えるようです。
一度見てみたいですね。
団体戦
Pro-One では毎週金曜日の午後はマッチ練習となります。
普段の練習で学んだものをマッチ練習で試して、
本当のトーナメントでも使えるようにすることが狙いです。
昨日は僕も参加して2チームに分かれて団体戦を行いました。
勝負のかかった最後のダブルスはタイブレーク14-16の大接戦で
残念ながら我々のチームは負けてしまいましたが、
非常に盛り上がり楽しかったです。
団体戦となるといつもとは違ったプレッシャーがあります。
周りの応援で自分を鼓舞して流れをつかもうとする選手、
黙々と自分のテニスを続けようとする選手、
プレッシャーで萎縮してしまう選手・・・
普段の試合では見られない顔が出てきたりします。
これも面白いですね。
日本では実業団や学校もありますし、地域でのクラブ対抗戦、一般大会の団体戦など
様々な団体戦が開催されていますが、
オーストラリアではあまり聞いたことがありません。
きっと日本人のメンタリティーには合ってるんだと思います。
僕は普段ポイント練習などには一緒に参加しますが、マッチには参加していません。
今日は筋肉痛かなぁと思ったら、筋肉痛にはなりませんでした。
まだまだなんとかなりそうです。
テニスレッスン 3
「Consistency 」
堅実さという意味です。
テニスではもっとも重要な要素の1つですが、
特にクレーコートではconsistent なプレーヤーでないと
トーナメントを勝ち抜くのは難しいです。
今年のフレンチで男子シングル準優勝したソダリングは
身長193cmで1stサーブの平均時速は200キロを超えています。
そして高い打点からのストロークの打ち込み。
すごく攻撃的ですばらしいテニスをしていました。
でも彼はランキングトップ10に入っていません。
ソダリングはインタビューで
今回の大会がいままでと違うのはconsistency であったことだと言っていました。
今のテニスではパワー、スピードが全盛期で
フレンチでもショットが3本以内でポイントが終わることのほうが多いです。
その代表でもある選手がconsistency が重要だと言っています。
Pro-One でよく行ってるドリルに「バタフライ」があります。
クロスからストレート、ストレートからクロスへ8の字にラリーを続けるドリルです。
すごく古典的なドリルでいろいろな意見もあるとは思いますが、
consistency と patience (忍耐)が鍛えられます。

2分間ラリーをして、次のペアがラリーしている間はJog です。
これがひたすら続きます。
しんどいですよ。
ゲームを楽しむ
先日ロングウッドの大島コーチのブログに
最近の子供達は「ゲームを楽しめない。」という話が載っていました。
http://tsl.world.coocan.jp/My_Blog.html
僕も日本にいた時は同意見で、選手達を見ていると積極的に練習試合に取り組む
というよりは、コーチに言われて行うといった感じがしていました。
大島コーチも様々な問題を指摘されているのであえてここでは書きませんが、
試合でしか学べないこともたくさんあるはずです。
練習試合は積極的に行うべきだと思います。
オーストラリアの場合はどうか。
みんな試合は大好きです。ラリー練習でもすぐにポイントをかけて行います。
もちろんみんなすごく負けず嫌いですし、
親からのプレッシャーはひょっとしたら日本より大きいかもしれません。
しかし、ゲームとして相手との駆け引きを楽しむという発想が根本にあります。
また1つのミス、負けにはこだわりません。
「Bad luck」これで終わりです。
このあたりが国民性というか日本の選手との違いなのではないでしょうか?
フレンチでナダルが負けた後の記者会見では
「これは悲劇ではない。いつかは負ける日が来る。
勝利の時と同じように冷静にこの敗北を受け入れなければならない。」
と言ってました。(英語なので多少解釈が違ったらすみません)
誰でも負けたくないし、様々なプレシャーはあります。
結果を冷静に受け入れ、更なる上達に向けての糧にできるかが大事なことです。
そうです。あのナダルですら負けるのです。
結果に固執しないで、過程を楽しめる選手になってほしいと思います。
そうすればきっとテニスも楽しくなるはずです。

最新テニステクニック
我が家が加入しているケーブルテレビは24時間フレンチオープンを放映しています。
Live の時間帯以外では録画の試合や再放送をしています。
特に1、2回戦では日本ではあまりメジャーでない選手達の試合も見れ、
ATP 、WTA ツアー選手のスタンダードがわかり、たいへん勉強になります。
そこで気づくこと、
今更ですが、テニスはどんどん進化しているなぁ・・・です。
わかりやすい例でたとえるなら、
ナダルのフォアハンドでフォロースルーを左に抜く打ち方(右利きの場合は右です)。
今ではほとんどの選手、もちろん女子選手も意識的に使っています。
やはり我々コーチは常に最新のテニステクニックを研究し続けなければならない
ということになるのですが、
それだけでは足りないと思います。
僕は普段15、16歳くらいの選手をコーチングすることが多いです。
彼らがプロとして活躍するのは少なくても3~5年後となります。
ということは、3~5年後のテニスはどうなっているのか?この先どういう方向に進んでいくのか?
これを予測してコーチングに取り入れていくことが必要だと思います。
ここまででは僕のコーチング論を語っているようになりますが、
本当に言いたいのはこれからです。
今まで言ってきたことは当然選手達自身でできることです。
人に教えてもらったことより自分で研究したことや考えたことのほうが遥かに身に付きます。
子供達の柔軟な発想が新しいテクニックに繋がるはずです。
きっとナダルもあの打ち方を自分で編み出したのではないでしょうか?
選手諸君
テニスを見よう! 研究しよう!
目指せっ 「世界NO1」!
テニスレッスン 2
「Sliding 」
クレーコートでプレーする時に必要となる重要なフットワークです。
ただ単にSliding するだけなら少し練習すればできるようになります。
では、どんな時にそれを使うのでしょうか?
Sliding してからボールを打つ。ボールを打ってからSliding をする。
この2つの差が非常に大きい。
もちろん両方とも試合では使うことがありますが、
前記の方がハードコート育ちの選手には難しいフットワークです。
トップスピードで走ってからSliding 。そこでボールとの距離感、ボディバランス・・・
様々な要素がうまく融合してショットを放つ。
そしてすぐにリカバーの動きに入ることができます。
後記のフットワークではタイミングは取りやすいですが、
余分に走らなければならなくなるのでリカバーも遅くなるし、足への負担も増えます。


もちろんフレンチオープンでも各選手が行っているフットワークです。
足を大きくSlide させたときのバランス、柔軟性、姿勢・・・
上達のヒントがたくさんあります。



